日々の活動の中で、近年の開業相談に美容業に関連する業種が増えているという実感があります。
それは時代のニーズであり、世の中から広く求められていると感じます。
しかし、美容業で開店や起業を目指すオーナーの方々は、技術や接客に関してはプロでいらっしゃいますが、契約などの事務面はやや苦手といった方が多いのも事実です。
開業前から慣れない書類の作成、店舗探しと賃貸借契約、内装・設備工事、開業に向けた広告の仕方など、決定事項が数多くあります。
ほとんどの方が初体験の事柄ばかりで戸惑っているのではないでしょうか。
そんな戸惑いが、次に挙げる事例のように、落とし穴になることも多いものです。
例1)条件どおりの店舗が見つかり、不動産業者を介して契約をしたが、その使用条件を確認しないまま内装工事にとりかかり大家さんとトラブルになった。
例2)実際の備品・施設と、提供できるサービス内容に違いが出てオープンが遅れた。
例3)開業資金の融資がスムーズに行かず予定どおりの設備にできなかった。
例4)効果的な広告活動ができなかった。
これらはすべて、開業する前から成功を遠ざけてしまう要因となります。